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2008年06月10日

『使徒行伝』の内容

こんな物語があったなんて知りませんでした。

『使徒行伝』の内容は、一口で言えばキリスト教の最初期の様子である。特に二人の使徒ペトロとパウロの活躍が中心に描かれている。さらにエルサレム教会と初期のユダヤ人のみのキリスト教コミュニティーがコルネリウスの洗礼をへて異邦人(非ユダヤ人)の間へと広がっていた様子が記録されている。

本文によれば、『使徒行伝』は『ルカによる福音書』の続編として(伝承によればルカの手で)書かれたものであるという。どちらも「テオフィロ」(ギリシア語で「神を愛する者」という意味)なる人物に献呈されている。もともとは一冊の書物だったという説もあるが、現代の研究者たちがさかのぼれる最古の資料の時点では、すでに『ルカ福音書』と『使徒行伝』は別々の本になっていた。『使徒行伝』はこの時代に書かれた作品としては他に類をみない非常にユニークなものであり、初期キリスト教の研究は本書なしには成り立たない。また、パウロの書簡集も『使徒行伝』の存在によって価値あるものになっており、『使徒行伝』なしにパウロの手紙を読んでも理解できない部分が多いことを忘れてはならない。

また、初期キリスト教の発展を記す貴重な文献ではあるが、その限界も明らかである。本書はエルサレムに誕生した原始キリスト教会の地中海を反時計回りに主にパウロによって広げられる過程を描いているが、パウロ書簡に注意するとキリスト教の発展は多くの人々により、多方面から行われたことが明確である。一例をあげるならば、本書の関心はローマ帝国全土に展開する様子を描くことにあるが、ローマ書を読めばパウロ以前に帝国の首都であるローマに教会が誕生しており、パウロの関心はローマに住むキリスト教徒に自らの信じる「福音」を伝えることにある。実際にエジプトのアレクサンドリアにはかなり早い段階で有力な教会が建設されており、エルサレムからアフリカへの布教活動が相当に活発であったことは確実であるし、エチオピア方面への南下する展開も確実である。また、使徒マタイにインド伝道の伝承があるが、東方への展開も考えるべきであろう。が、これらを記録した文献は残念ながら現存しない。今後の新資料の大発見の可能性もゼロではないが、大きな期待は出来ない。が、現存資料からキリスト教の多方面にわたる発展を描く試みは初期キリスト教研究の大きな課題である。


引用『ウィキペディア(Wikipedia)』
デリヘル
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